鍛造の成り立ち

今から6000年以上前、人類の初めての金属加工法は「鍛造(たんぞう)」だと言われています。
鍛造の技術が日本に伝わったのは弥生時代、大陸から鉄が持ち込まれた頃だそうです。農耕が盛んになった時代と重なっているので納得できます。

日本の鍛造技術は刀の技術を基に進化しました。世界の剣の中でも、日本刀が最も強度が高いそうです。

特に平安末期に高い技術でつくられた日本刀は世界に誇る鍛造品と言われています。現在の刀鍛冶は江戸時代あたりからの方法で、平安時代の方法ははっきりとはわかっていないのだとか。

鍛造は金属を叩いて圧力を加える(鍛錬)によって、中の泡やガス(気孔)を圧着させ、結晶を細かくし、結晶方向を整えながら目的の形をつくっていきます。

また、熱することによって、沸点の低い成分が飛んで純度が高まります。溶けるまで熱して叩くのを繰り返すのはこのためなのだとか。この工程を何度も繰り返すことによって金属は強靭になっていきます。

日本刀を作る過程では「折り返し鍛錬」といって、何回も熱を加え伸ばしては畳むことによって3万あまりもの積層構造をなして、刀は硬さや粘りという性質を獲得します。

日本刀の刃のイメージで思い浮かぶ、木目のような模様(地肌)も折り返し鍛錬によってできた積層構造が表面に現れたものです。
包丁なんかのイラストを描くときに何となく描いていたあの刃先の“なみなみ”は金属の鍛錬から来ていたものだったのですね。

日本刀の製作工程で印象的な「鍛錬」ですが、普段よく使う「相槌を打つ」という言葉は刀匠が打つ鎚に合わせて弟子が鎚を入れる様子が起源とも言われています。

「鉄は熱いうちに打て」も鍛造から出来たたとえ言葉なのだとか。

奥深いですね、鍛造!

鍛造の技術は刀だけでなく、様々なものに応用されています。
明治時代には自動車の発展に影響を与え、現代では飛行機やロボット製造、半導体製造装置など、そして装飾品にも活かされています。

鍛造でつくられた指輪はほかの製造法でつくられた同じ重さのものと比較しても、見た目も強靭さも違ってきます。そして、鍛え上げられたその雰囲気から、力強く深いやさしさも感じることが出来るのではないかと思います。

長く身に着ける指輪にこそ、鍛造製法がぴったりです。ということで、KARAFURUの基本の結婚指輪 透−TOU−はハンドメイドの鍛造製法で制作しています。


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